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景気の回復は、入れ替えのきく、安価な労働力を投入したからこその成果であって、そのひずみが非正社員に押し寄せている。
Iさんは、そうした声を上げられない人たちのために、女性ユニオン東京の活動の見直しも考えている。
これまでは、労働相談に力点を置いてきた。
これからは職業的なスキルを身につけられるような体制を整えたいと考える。
相談に来る非正規の女性たちは、企業内のトレーニングの恩恵にはあずかれない人たちだ。
だからこそ、ユニオン主導のスキルアップ講座が必要だと考えている。
「ユニオンに加入している人たちには、できる人が多い」。
そんなふうに言われるくらいのものができたら、というのがIさんの夢だ。
女性の場合、もっとも多いのがパートタイマーとしての就労である。
パートタイマーは二○○四年時点で、男女あわせて三三七万人(総務省統計局『労働力調査』、パートタイマーの定義は週三五時間未満の非農林業の短時間雇用者)。
うち女性は八五七万人で、パートタイマー全体の六九・三%、約七割を占める。
まさにパートといえば女性労働の代名詞だし、非正社員全体でも、その数は一番多い。
どんな理由で女性はパートという仕事を選ぶのか、男性パートとの相違点はあるのか。
その答えの手がかりを『パートタイマーの実態』(厚生労働省、二○○三年)に求めてみよう。
男もつらいかもしれないけれど、女はもっとつらいよ。
中高年男性フリーターの厳しい働く状況に触れたが、女性は非正規という問題に関しては大先輩である。
あたふたする男性陣に対し、かのフーテンの寅さんのような口調で、しっかりせよと迫るかもしれない一位は男女とも同じだが、自分の都合で働けるというのは、徐々に幻想になりつつあるという点はI章で述べた。
企業の、非正社員の使い方は、一九九○年代の景気後退期を契機に男性は次のような結果だ。
ガラリと変わったのである。
国の調査(総務省統計局『労働力調査』など)から、すでに明らかになっているのは、次のような占州だ。
景気後退期までの不況対策は、まず非正社員を整理し、正社員は温存するというのが典型的なパターンだった。
不況克服が大きな課題として浮上した九○年代半ば以降は、それが変化する。
「正社員は守る」という伝統が崩れる。
人件費の負担が重い正社員をリストラの名のもとに整理し、その代替を非正社員に依存するようになったのである。
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